『#島国の原点』

『#島国の原点』<2023年2月27日(月)>
 政府は外周100メートル以上の島の数を35年ぶりに数え直した。これに『日報抄(230227新潟日報)』は佐渡、そして宮本常一を思う▼宮本は佐渡への思い入れがすごかった。特産おけさ柿、芸能集団「鼓童」の前身「鬼太鼓座」、旧小木町で民具3万点を集めた博物館…。これらの振興や設立の恩人。だが最初は島民のやる気のなさに手を焼いたという▼島民に自主性がなければ、補助金は逆に害になると繰り返し訴えた▼地図の電子化による精度向上で、約7千から約1万4千と倍になる。本県も92から333に激増する▼海洋権益や安全保障の面で正確な離島数の把握は大切だろう。ただ、宮本が願ったのは人の住む個性豊かな島が増えることだった。いま一度、島国の原点をかみしめたい。
 (私の住む)この日本は、日本なのだろうか。昔の日本ではない。資本主義という海の中に浮かぶ島であり、この地にしがみつき、変化をしてきた▼その変化の中で、原点を見失っていく。昭和に活躍した宮本常一は何を見つめていたのか、探ってみたい。
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