『北海道と本州、九州がつながり四国だけ取り残された』

『北海道と本州、九州がつながり四国だけ取り残された』
 「新幹線の開業は、挙げてお祝いすべき慶事だが、さて四国の人々も同じ気分だろうか」と、「天声人語」(朝日/2016/3/28)。「列島改造のむかし、新幹線の構想は長短十数路線あった。それから四国や山陰などは手つかずのまま40年が過ぎた。『我田引鉄』という言葉がある。政治家が地元エゴで路線を引き直させ、駅を置かせることを指す。いまでも新幹線という事業は、『引鉄』合戦の産物なのだろうか。そうだとしたら、四国新幹線への道のりはあまり平坦に見えない。現に参院では高知と徳島が合区され、議員が1人減らされる。この合区も山陰と同時である。東京と地方の格差は広がる一方だ。」
 新幹線が通ることがその地域の繁栄につながるのであろうか。新幹線は、東京を中心に発展しているので、私のような東京に住む者には便利で勝手が良いが、それがそれぞれの地域にはどうなのであろうか。例えば、四国に新幹線が通る必要があるのだろうか。四国の中は、そんなに広くないし、瀬戸内に橋があるので、岡山まで新幹線で来て、あとは在来線で十分である。新幹線に資本投下するよりも、村や町の地場産業に力を入れたい。日本中が同じ環境である必要はなく、個々の力を伸ばすべきである。また、ある議員の票稼ぎのための鉄道網であってはならない。(JN)