『#生涯学習』

『#生涯学習』<2022年8月20日(土)>
 観光地における図書館について『国原譜(220819奈良新聞)』は思う。今年3月に他界したカヌーイストの野田知佑さんの著作を読み返した。その中に海外の川を旅した時、滞在先の図書館が旅人にも貸し出しカードを作ってくれるくだりがあった。登録住所は「川原」。図書を預かる者が心を満たす読み物を求める人に、広く門戸を開く様子を好もしく感じた。日本国内では多くが、所在地在住者かそこへ通勤、通学する人しか本が借りられない。誰もが好きな時、好きな場所で読みたい本と向き合える柔軟性が今少しほしい。条件緩和にははた目に分からぬ事情もあるのだろう。だが観光や仕事などで県内に長く留まる人も含む欲求を満たせてこそ、真に豊かなまち、観光地と呼ばれるのでは。
 (私は)遥か昔、地方出張が多く、出張地の図書館へ行き、棚巡りをして本を読むこともあった。引退後の今は、住む地域の図書館が近隣の市と連携して市民以外も貸出が可能になっている。そのため、散歩コースの中にに4つの市の図書館が入っている。市によって書籍の集め方が異なり、重宝している。生涯学習の時代、図書館に求められることが幅広くなっている。本を貸出するだけの場ではなくなってきている。新たなサービスに期待したい。
#観光地
#カヌーイスト
#川原
#読みたい本
#図書館