『#生き延びた兵士は片方の目を失った』

『#生き延びた兵士は片方の目を失った』<2022年8月21日(日)>
 夏休み自由研究に『春秋(22082)』は思う▼毎年夏に恐竜展が開かれ、親子連れでにぎわう。「恐竜の自由研究のコツ」という指南サイトもある▼恐竜はなぜ滅びたのだろう。危機を乗り越えて命をつないだ生物もいる。地球環境の変化と進化の関係を知ることができる▼こちらの展示も親子連れで盛況。「妖怪展」だ。今年は水木しげるの生誕100年。日本の妖怪は、どのように語り伝えられてきたのか。文化功労者の画業を手がかりに、民俗学の視座を交え考察する。太平洋戦争激戦地、ラバウルに伝わる妖怪の説話も楽しい▼哲学者の鶴見俊輔は、水木作品の「白い旗」に注目した。硫黄島の戦記漫画だ。玉砕を命じる士官と、部下に生きて帰れと諭す士官の対立を描く。生き延びた兵士は片方の目を失った。鶴見は、戦争の悲劇を知る隻眼の復員兵こそ、鬼太郎の父親の原型ではないか、と推測した。自由研究で掘り下げてみてはいかがだろう。
 (自分は)自由研究のテーマをどうやって決めただろうか▼微かな記憶だが、興味があり時間と手間をかけたものが心に残っている。テーマは調布市の歴史だったろうか。評価はどうであったか忘れたが、市内の歴史的な場所を書籍で探し、それからそこへ行って写真を撮った。コメントはどうだったか▼もしそのころに水木しげるが調布に住んでいることを知っていたら、テーマは変わっていたかな?
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