『#「聞く力」の真価が問われる』

『#「聞く力」の真価が問われる』<2022年7月11日(月)>
 民主主義への思いを『余録(220711)』は語る。「自由人の間では、投票に代えて銃弾で訴えることは成功しない。そうした訴えを起こした者は必ず敗れ、代償を支払う」(リンカーン)。▲「暗殺が世界の歴史を変えたことはない」「暗い気持ちに陥った国民を安心させることは我々の義務だ」。リンカーン暗殺に英国の政治家ディズレーリは議会で人心の安定を求めた▲安倍元首相が銃撃され、国民の心にもさまざまな思いが交錯している▲1960年に社会党の浅沼委員長が立会演説中に右翼少年に刺殺された。「沼は演説百姓よ よごれた服にボロカバン きょうは本所の公会堂 あすは京都の辻の寺」。当時の池田首相は追悼演説でライバルの大衆政治家をたたえる詩を引用し、「目的のために手段を選ばぬ風潮を今後絶対に許さぬ」と誓った▲社会の不安が高まる。言論の府の役割はかつてなく重い▲池田氏の政治的系統に連なる岸田首相の「聞く力」の真価が問われる。
 (私たちは)話を聴いてもらうと安心する。でも、それで終わっては困る。本当に聞いていたのか。それをどうするか、検討していたのか。その準備をしているのか。とにかく、生活しやすい状況にして欲しい。新しい資本主義政策は何時になったら効くのか。
#民主主義
#リンカーン
#ディズレーリ
#浅沼
#池田