#高野さんへのオマージュをこめて

『#高野さんへのオマージュをこめて』<2022年1月12日(水)>
 岩波ホールの閉館に『春秋(220112)』は思う。▼映画青年にとって、別格だったのは岩波ホール。世界の質の高い作品を単館上映するミニシアターの草分け。インテリっぽい雰囲気には気押されたが、ここでしか見られぬ名作に出合った記憶は鮮烈。エルマンノ・オルミ監督の「木靴の樹」公開のときの、つめかけた観客の熱気は忘れられない。▼持続することが課題であり、持続は創造にある――。と総支配人として知られた高野悦子さん。▼コロナ禍が大きな原因らしいが、背景には動画配信サービスの普及や、教養としての映画鑑賞の衰退もあるに違いない。あちこちの名画座の観客も高齢化が進む時代なのだ。あの闇のなかで感動を共有した、見知らぬ古い仲間たちとともに無念をかみしめるとしよう。9年前に亡くなった高野さんへのオマージュをこめて。
 (私は)岩波ホールのファンであった。そんなファンは高齢者が多く、自分が若く感じる映画館でもあった。2019年に「ニューヨーク公共図書館」以来、コロナ禍でご無沙汰している。7月に閉館とのこと、コロナ禍であるがもう一度は行きたい。
#岩波ホール
#ミニシアター
#インテリっぽい
#木靴の樹
#高齢化

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