『#まっさらなノート』<2021年7月30日(金)>
益川敏英さんの訃報が届いた。『筆洗(210730)』は益川さんを思う。母はまっさらな息子のノートをみて、先生に宿題も出してほしいと言う。先生は毎日出しています。益川君だけがやってこないと。「だって、遊びのほうが面白いではないですか」。人懐こい笑顔で振り返っていたのを覚えている。苦手なことやきらいなことのある人だったようだ。好きな学問に対しては熱かった。高校時代に物理学者の坂田昌一氏の理論を知り、魅了される。空襲を経験している。目の前に落ちた焼夷弾が不発でなければ、ノーベル賞もない。反戦の学者だった坂田氏のように、平和への訴えも熱かった。日本の未来を憂えた人が去った。寂しく残念な別れだ。
(JN) 益川さんは、やらない勇気を持っていた。ごまかさず、やらない。小人にはできない徹底ぶり。目的に突進する力である。益川さんの母上は、この子にどんな教育をしていたのか。親の何がこの大人を作り上げたのだろうか。今頃、物理学の世界の外で、母親の説教を受けていようか。また好きなことを続けてください。
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