#旅が恋しい

『#旅が恋しい』<2021年6月13日(日)>
 人生は旅。『筆洗(210611)』はコロナ禍での旅を思う。「未知のものへの漂泊」であると哲学者三木清は『人生論ノート』で述べている。遠くへの移動や不要不急の外出を控える時間が長くなると、よけい強くなる心理でもあろう。中国に少々うらやましく思える漂泊の一群がいる。野生のアジアゾウの集団だ。どこに行くのか知れない長旅を続けている。出産や離脱で増減しながら十五頭前後の旅である。ネットで近況をつい探してしまう。最近は子ゾウを取り囲むように、昼寝する姿が報じられ話題になった。移動の理由ははっきりしない。地平線の向こうが見たくなったとか、未知の大地が呼んでいるからとか。動物に感情を移入する愚を思いつつ、旅が恋しいこの時節、漂泊のロマンをつい重ねる。
 (JN) 夏休みの旅、2020年はできなかった。2021年はできるだろうか。まだ難しそうである。家族全員がワクチン接種を終えるのが何時になろうか。それからであろうか。でも、なぜ旅に出たくなるのか。いまの自分から少しでも脱したいのだろうか。コロナ禍では尚更だ。漂泊状態の心。未知の世界へ。旅が恋しい。
#漂泊
#人生
#未知へ

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