『#感動のあふれる季節に』

『#感動のあふれる季節に』<2022年7月30日(土)>
 「さあ、夏休み」と『正平調(220725神戸新聞)』は「山や川を越えるか、それとも海を見ようか」と。◆若山牧水は〈幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく〉◆若い日に眺めた海が恋しい。年を重ね、そう振り返ったのは作家の大佛次郎、「夏の真昼の海の水平線の向うに、何とはなくunknownなものを覚えた日々のことがなつかしい」◆大佛の文章はやや寂しげでもある◆そんな旅心をくじくかのように新型コロナウイルス感染の巨大な「第7波」が押し寄せている。コロナ禍では3度目の暑夏。今年こそは、と多くの旅人を迎えたい観光地も祈る思いに違いない◆ああ、夏休み。若きも老いも、ため息の「ああ」ではなく、感動の「ああ」があふれる季節であってほしい。
 (私の)旅は、半分計画的に、残りは風の吹くまま。そのため、家族旅行では、そのいい加減さに不評を買う◆しかし、思わぬ体験があるのだ。未知の世界へ。それが旅◆遠方へ行く旅がこの夏はできるだろうか。それが無理であれば、近隣の知らない地へ、或いは本の中の未知の世界へ。感動とはどこで出会うであろうか。ああ、遠くへ行きたい。
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