『白昼のむら雲四方に蕃茄熟る』

『白昼のむら雲四方に蕃茄熟る』<2020年7月31日(金)>
 春夏秋冬に加えて梅雨という季節がある。『筆洗(200731)』は「五季説」を紹介する。「『はしり』や中休みがあって、蒸し暑くなったり、冷えたりしながら続く。春とも真夏とも違う季節はたしかに独特で、時に健康や心理に影響しよう・・・長い梅雨が各地に水害をもたらした今年である。・・・<白昼のむら雲四方に蕃茄熟る>飯田蛇笏。蕃茄はトマトの漢名・・・今回の長雨は作物から日照時間を奪った・・・野菜が値上がりしている。昨年の倍ほどの値がつくこともあるようだ。トマトの色や生育に影響が出た地域もある。・・・思えば一昨年は梅雨に続き、『災害級』の暑さが訪れた。昨年は台風の災害が十月まで続いた。『災害季』という長い季節が定着していないか。用心をしつつ、普通の季節感が恋しくなる」。
 (JN) 太平洋と大陸との初夏の陣がやっと終わるか。今回の戦いは長く激しかった。梅雨は無くてはならぬ季節であるが、程よい雨量と期間にならないものか。長雨がトマトの生育にどのような影響を与えようか。トマトにふと半世紀前を思い出す。トマト畑の手伝いをしたのは今頃だったろうか。畑で熟れたトマトの味は一生忘れない。高原の夏は爽やかであったが、今の生活はお肌じっとりである。
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