『白か黒かをはっきりさせることで、本土と沖縄の分断が・・・』

<2016年9月17日(土)>
『白か黒かをはっきりさせることで、本土と沖縄の分断がさらに深まっていく』

 「大田昌秀さんは1995年9月、米軍が軍用地についての知事が地主の代理で署名で、『無惨な姿で斃れていった多くの学友たち』の顔が浮かび、署名を拒み、後に国から訴えられた」。そして、翁長雄志知事、「それから20年、基地問題沖縄県はまたも国から訴えられ、敗れた」。これについて「天声人語」(160917)は言う。「白か黒かをはっきりさせることで、本土と沖縄の分断がさらに深まっていく。私たちはもう、『多少なりともましな解決策』すら望むことができないのだろうか」と。

 私は思う。沖縄は沖縄の人々のためにあり、米国のためにあるではない。世界の財産ではあるが、そこをどうするかは、そこに住む者の考えによる。その場所をそこに生活する人の自由にはならないというのは、まだ米国の占領地にあることと変わりがない。米軍のために心配る日本政府、敗戦から70年経っても、まだ進駐軍の脅威に従うしかない植民地政府であろうか。表現は極端であるが、ここから脱することのできない日本は、何時までも沖縄を犠牲にしていくのか。次はどこが犠牲になるのか。大田昌秀さんや翁長雄志さんが国に対して行っていることに、他の県の者は見えない聞こえない。(JN)