『映画は「優しい慰め」』

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『映画は「優しい慰め」』<2020年6月2日(火)>
 太宰治が「何をしても不安でならぬ時」や「心の弱っている時」にそこに飛び込みたくなる場所について、『筆洗(200602)』は述べる。「映画館である。世間から切り離された真っ暗な空間。そこに映しだされる物語に『観衆と共に、げらげら笑い、観衆と共に泣く』。それが救いとなる。映画は『優しい慰め』。・・・東京都は一日・・・映画館が営業を再開した。・・・不要不急の外出。映画館へ行くのもそれに該当するのだろう。けれども不要不急なものが生きていく上でどれだけ大切で欠かせぬ存在だったか。そう気付かされた自粛期間中の日々だった。・・・映画館や劇場、ライブハウスなどの娯楽施設の中には経営が厳しいところもあると聞く。存続の危ぶまれるミニシアターもある。人を慰め、夢見る場所を守りたい。その場所は無論、『不要』ではない」。
 (JN) 今日の『筆洗』はブラックジョークかと思った。太宰治が飛び込みたくなるのは、玉川上水かと思ってしまったが、否、私と同じ映画館であった。映画館へ行き、映画の中に入り込み、感情移入する。吉岡エリカや杉原拓海になりきる。オビ=ワン・ケノービアナキン・スカイウォーカーになって、フォースが使える。これは自宅ではだめだ。劇場へ飛びこまねければならない。しかし、今は我慢かな。まずは買ったままのDVDがあるので、その世界に入り込む努力をしよう。当分、お許しください。
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