『あすは2・26事件が起きた日』

『あすは2・26事件が起きた日』<2020年2月25日(火)>
 高橋是清の政策は「アベノミクスの手本」というがと。『余録(200225)』はこれに申す。「高橋の真骨頂は借金財政から抜け出す『出口』を命がけで目指したことだ。事件3カ月前の予算閣議で軍事費拡大を迫る陸相を強くたしなめた。『・・・ニューヨークやワシントン、モスクワを占できるとでも本気で思っているのか』(幸田真音著「天佑なり」)。・・・堂々と批判を展開し、暗殺の引き金となった。アベノミクスの出口はどうか。・・・さっぱり見えない。・・・出口は置き去りにされそうだ。首相は講演で高橋の積極財政を取り上げ『私を勇気づけてやまない』と称賛したことがある。ただ軍部に立ち向かってまで出口を目指した姿には触れなかった。まさか知らなかったわけでもあるまい」。
 (JN) 是清の時代は、明治維新以降も武士に代わっての軍隊の力は強く、命をかけて進まなければならぬ時代であったか。だからと言って、今の大臣たちは命をかけなくて良いということではない。真剣に経済の立て直しが必要だが、現政策ではどうにも改善されない。言葉の良いとこだけを取って真似をしても、経済は動かない。是清は何を目指して政治活動を行ってきたのか、そこを学ばねばならい。それなくして天佑はなし。
#2・26事件
#出口の見えないアベノミクス

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