『お盆が来るたびに、目に見えない畏怖すべきものの存在を感じる』

『お盆が来るたびに、目に見えない畏怖すべきものの存在を感じる』〈2019年8月12(月)〉
それぞれの地方で不思議な話にあえる。『余録』(190812)は水木しげるさんやラフカディオ・ハーンのそんな地域の話との出会い不思議な話を育てた。いま、「故郷に帰省し、神仏に触れる時期だ。・・・外国人観光客の間で体験型ツアーが人気だが、今ごろなら、夏祭りや盆踊りへの関心が高いという。・・・幼い水木さんは『僕はいよいよ、まだ知らない世界の実在を信じこんだ』という。お盆が来るたびに、目に見えない畏怖(いふ)すべきものの存在を感じる。日本の夏にはまだそんな神秘さがある」。
(JN) 昔話の家庭での伝授は、いつ消えてしまったのか。というより、私はそれを体験していない。父は母親や祖母からいろんな話を聞いたと言っていた記憶があるが、核家族化の中で消えてしまったのか。お盆や正月に大勢が集まることがなくなる。あの田舎も明るい夜になり、怖い夜が消えてしまった。あの真っ暗で音を吸い込む静かな田舎はどこへ行ってしまったのか。儀式は存在し、脈々と次の世代に引き継ぐが、これは形だけで、その意味を理解していないのは、私だけであろうか。

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