#幕を開けよう

『#幕を開けよう』<2021年5月4日(火)>
 空襲警報が発令されても公演は中止しない。『余録(210504)』は「ドレッサー」そして今の劇場を思う。2月末、コロナによる緊急事態宣言の間隙を縫うように行われた加藤健一事務所公演は、ちょっと違った。芝居と現実が重なったのだ。<われわれは危険な時代に生きています。われわれの文明は暗黒の力の脅威にさらされています>。戦時下でも町から町へ巡業を続け、文化を維持する。先月亡くなった劇作家、清水邦夫さんの戯曲「楽屋」は、演じることに執着する女優の業を、生者と死者が交錯する中で描く。3度目の緊急事態宣言で、演劇はまたも「暗黒の力の脅威」にさらされている。楽屋のさざめきは消えてしまったが、舞台にしがみつく俳優の魂は変わらず出番を待っているに違いない。そして、空の客席は再開を待ちわびる観客の思いで満ちている。
 (JN) 私たちはただ合理的に生きることはできない。私たちにも辛抱がいるが、もう行かなくてもよいのか。文化がここでも野垂れ死にしてよいのか。私たちは何ができるか。
#空襲警報
#ドレッサー
#緊急事態宣言
#危険な時代
#文化を維持する

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