『しばらくは市松模様の客席で』

『しばらくは市松模様の客席で』<2020年6月8日(月)>
 劇場や寄席の灯が次々と消えていったコロナ禍で、ようやく再開へ動き出した。だが、どうやって安全に公演できるかと『余録(200608)』は思う。「ガイドライン飛沫感染を防ぐため『出演者間で十分距離をとる』とあるが、言葉や表情を見せる演劇でマスク着用というわけにもいかないだろう。参加人数は『収容定員の半分以下』という指針も・・・道のりは遠い。第2波、第3波があれば、また振り出しに戻る。無観客の劇場から舞台映像を生配信する試みも始まったが、舞台と客席の密な一体感こそが舞台芸術の醍醐味だ。ウィズコロナ時代、しばらくは市松模様の客席で心おきなく楽しめる日を待ちたい」。
 (JN) ライブに行くのは、舞台の上の演者と舞台下の知らぬ仲間との密な一体感を楽しみながら、そこに一人の者として存在することを体感することにあろうか。妙な言い草は別として、ウイズコロナにおいて、様々な劇、寄席、コンサート、スポーツなど、その生の体感をどう伝え、どう受け止めるか、皆の在り方も変化せざるを得ないのか。そのものの価値、チケット料金も変わって来よう。リアリティーなバーチャルな舞台になろうか。否ずっと市松模様かもしれない。
#劇場や寄席の灯
#舞台と客席の密な一体感