『それならいっそ組織を飛び出し・・・』

『それならいっそ組織を飛び出し・・・』<2018年12月22日(土)>
 「IWC脱退へ」の報を聞いて、『春秋』(181222)は思う。1933年の国際連盟で「松岡洋右は日本語で『サヨナラ』と言い残し、席をけって総会場をあとにした・・・この出来事を思い浮かべる人も多かったのではないか。・・・反捕鯨国といくら議論を重ねたところで立場の違いは埋まらず、・・・それならいっそ組織を飛び出し、独自にクジラを捕まえよう・・・もう一つ思い浮かぶのは、米国の姿であろう。・・・トランプ流を見習ったのでは。国際社会からそう疑われてはたまらない。別の道はありえないのか。幸い、まだ席をけってはいない」。
 (JN) この件、耳を疑った人もいただろう。また、あの国際連盟脱退を思い起こした人も多くいるだろう。日本はそんなにクジラを必要としていたのか? クジラは利用価値の多くある生物であるが、今現在、クジラに頼らなくとも肉、油、骨、髭等に代わるものがある。世界は貴い生物を大事にしようと努力をしている中、なぜにそんなに日本政府は力んでいるのか。日本はトランプの流なのか。気に入らなければ脱退するのか。クジラに係る産業はそれほど日本政府に対する力を持っているのか。これも、お友達か? などと考えてしまう。とにかく、1933年は周回遅れの日本の国際政治行動であり悲惨な結果を生んだ。今度も、周回遅れの国際感覚、さて政治行動はどうなるのか。国民はどう思い、どうすべきか。