『軍を持たないがゆえに多くを語れる』

『軍を持たないがゆえに多くを語れる』<2018年12月21日(金)>
 法王フランシスコが日本に来る。『筆洗』(181221)は「武器を持たぬ国と法王」を思う。スターリンは「法王がいったい何個師団を持っていると言うんだ」と言ったそうだが、「法王ヨハネ・パウロ二世は冷戦期に、外交と言葉の力で、母国の民主化と冷戦終結の立役者となる。・・・就任後から、核兵器廃絶をくり返し訴えてきたフランシスコ・・・軍を持たないがゆえに多くを語れる。そんな人の何個師団にも匹敵する力のある言葉が求められる時だろう」。
 (JN) 長年に亘り西洋諸国の心を制してきたキリスト教の力は計り知れない。特に、私のような仏教徒には理解できない。軍事力や資本力なく、人の心を動かす、その力は何であろうか。私たちは、互いに信じ合って暮らせば、軍事力などいらないが、いがみ合いを繰り返すだけである。いがみ合っている国々は、それぞれの宗教を持っており、そこからの摩擦もあるという難しさよ。人間が人間であるゆえの愚かさか。私たちがお互いを認め、信じ合って行くことを願っていないのであろうか。