『肝心の財政健全化では踏み込みが甘く、国民に訴え・・・』

『肝心の財政健全化では踏み込みが甘く、国民に訴える力があるか心配になる』<2018年6月16日(土)>
 「構造改革の見取り図になる『骨太の方針』や成長戦略がきのう閣議決定されたが、率直にいって多様な施策がごった煮の印象だ」と『春秋』(180616)は述べ、在り方を問う。例えば、松下幸之助は「経営方針発表で、社員を引き込むのがうまかった。具体的な数字やキーワードを使って、聞き手が驚くような目標を打ち出した。・・・明確な旗印を掲げることが、集団を引っ張る力の源泉だった」。片や政府の方針には「肝心の財政健全化では踏み込みが甘く、国民に訴える力があるか心配になる。政治への無関心を助長しないか。プランづくりに力を入れるだけでは本末転倒という問題もある。・・・政府の成長戦略が描く、デジタル技術をフル活用した社会の実現に向けて、制度改革などの課題は多い。名前負けせぬよう願いたい」。
 (JN) 素晴らしい方針だ。我々は様々な書類を見せられるが、それぞれを十分に理解することは難しい。そして、重く苦しい内容は嫌である。軽くて明るいものを信じたくなる。簡単に心を操作されてしまう。そして、簡単に忘れて行く愚かさ。企業では、号令だけでは食べて行けないので、実質的な経営方針を立てて実行して行くし、それができなければ、潰れて行くしかない。ところがお国はなぜか大丈夫である。借金が膨れ上がっていっても大丈夫。奉仕が全体に行き届かなくとも、一部に優遇して行き、収入が減っても構はない。言葉あっても心なし、野心あっても方針なし、良いこと尽くめで格差尽くめ、言葉の改革・革命では、変わることなしである。政府が変わることを期待するよりも、まずは自分たちを変えていかねばならないでしょうか。どんな風に?カルシウムで体質改善だ。