『互いの思惑が一致したのかずいぶんな融和ムードだが』

『互いの思惑が一致したのかずいぶんな融和ムードだが』<2018年6月13日(水)>
 各紙、米朝首脳会談について語る。『春秋』(180613)は、「正恩氏は・・・事実上の一党独裁の管理国家なのに、世界中から資本を呼び込んで繁栄するこの国に未来図を重ねたのだろうか。トランプ氏を浮かれ気分にさせて、あとはズルズル曖昧にというなら、それも見果てぬ夢に終わる」と。『余録』(180613)は、「トランプ大統領は記者会見で日本人拉致問題も提起したと述べた。動き出す朝鮮半島の外交的地殻変動を見守らねばならぬ日本外交だが、自国民の拉致問題までいつまでも米国まかせにしてはならない」と。『筆洗』(180613)は、「非核化の長い道を歩む二人である。お菓子でビートルズの曲が浮かぶ。<世界はバースデーケーキみたいなもの。お一つ、どうぞ。でも(一人で)取りすぎてはだめ>(イッツ・オール・トゥー・マッチ)。互いに欲張らず譲り合ってその道を。甘いものでも食べながら」と。
 (JN) とにかく急いでやってしまったような劇だ。この劇が実行できたことは前進であるかもしれないが、中身があるのだろうか。わがままな男が二人で、リゾート地を楽しんだ。俺はやったぞ。というような劇であろうか。この二人は自分のことしか考えていないので、他国は期待をしてはならないであろう。ほめることは大事だが、成果は如何なものか。誰かがテレビで「これは政治ショーである」といったが、見世物であった。ドナルドのショーである。ディズニーのようの派手ではあったが、準備のできていない見世物は出来が悪いし、つまらない。融和ムードなど、何時すっ飛ぶことか、怪しいものである。