『海を漂うプラスチックが魚の総量よりも重くなる・・・』

『海を漂うプラスチックが魚の総量よりも重くなるという試算もある』<2018年1月18日(木)>
 初老の男性が愛犬の糞を入れたポリ袋を川に向かって投げ捨てた。『筆洗』(180118)は日曜日の川沿いでの出来事から、「プラスティック戦争」へと話を展開する。「全世界でごみとなって海に流れ出るプラスチック製品は年に八百万トンともいわれ、世界中の海が汚染されつつある。二〇五〇年には、海を漂うプラスチックが魚の総量よりも重くなるという試算もあるほどだ。欧州連合(EU)はおととい、二〇三〇年までに使い捨てのプラスチック包装をなくすという計画を打ち出し、英紙などは『EU プラスチック浪費に宣戦布告』と伝えた。そういう物騒な言葉が使われるほど、危機感は高まっている」。
 (JN) プラスティック類は便利で、あらゆる所持品に使われている。プラスティックの中に住んでいるようなものである。これがゴミになるということは相当な量のプラスティックのゴミになるということである。従って、今後の将来のためにも、その再利用やゴミ処理を考慮にいれた製品作りが肝心である。その昔は、何でも水に流して何とかなっていたが、それが高度成長期に河川は汚染されてしまった。水俣川の惨事はご存知であろう。多摩川とて、現在の姿に戻るのに何十年も要した。海は広く大きいが、その包容力はどこまであるのか。生産流通消費等あらゆる場面で私たちは、ゴミの削減や分類を意識しなければならない。一方で、プラスティックに変わる次のものを早く開発したい。私たちは先史時代に戻ることはできないであろうが、できるだけ自然と調和できる生活を営めないであろうか。