『諫早湾干拓でギロチン、混乱の張本人は』

諫早湾干拓でギロチン、混乱の張本人は』<2017年4月19日(水)>
 「諫早湾干拓でギロチンと呼ばれた潮受け堤防閉め切りから今月で20年となった」ことに、「余録」(170419)は、「止められぬ公共事業と環境破壊を心に焼きつけたギロチンの光景だった。海を断ち切った鋼板はその20年後も人々の生業と暮らしを分断し、司法をも迷路に追い込んだ。政治はどこで何をしてきたのか」と。「春秋」(170419)はまた、「混乱の張本人は、間違いなく国だ。立ち止まることなく干拓を推し進め、地域に深刻な亀裂をもたらした。漁業と農業と、ふたつの営みが静かに共存しうるコミュニティーを引き裂いた罪を自覚して、袋小路を脱する道を探らなければなるまい。人の世の不幸な争いを、鏡のような諫早湾はじっと映して解決を待っている」と述べる。
 (JN) 諫早湾の潮受け堤防の問題は、漁業対農業という悲しい状況になっている。被害者同士が啀み合ってはならないでしょう。司法や立法が全く役に立たないのであろうか。まさに、政治家が頑張らねばならぬところである。当方は遠方よりニュースにて得たことだけで勝手なことが言えるが、当事者は平穏に状況を理解することはできない。思うのだが、こういった公共事業というものが、そこに住む者のためにあるのか否か。これによって、どこがどのように潤うのか。誰が札束を懐に入れているのだ。