『日本では六月を「風待ち月」ともいうが、世界注視の・・・』

『日本では六月を「風待ち月」ともいうが、世界注視の中、風はどっちに吹くか』<2017年4月20日(木)>
 英国では6月の下院を解散するという。これに「筆洗」(170420)は、「再び、EU離脱の是非が問われる総選挙で勢いを失えば、大混乱が待っている。大ばくちでもある。投票は六月の見通し。『JUNE(六月)が来ればMAY(五月)は終わり』」と。「春秋」(170420)は「EUは大戦への猛省と、地域の共存、共栄の理念から生まれた。封じ込めたはずの『自国第一』という主義を古層から掘り起こすのは危うい企てに思える。報道では首相が率いる保守党が圧倒的な優位という。選挙での勝算は十分なのだろうが、国の将来への勝算は果たしてあるのか。世界各国や企業も固唾をのんでいる」と。
 (JN) 過去の栄光を想うのは良いが、それはもう戻らぬ現実であることを知らねばならない。連帯しなければならないのに、英国の為政者はなぜにEUからの離脱を誘導したのか。どこの国であろうと、烏合の衆が連帯を組むことは難しいが、英国が排他主義に走り、これに追随する国が複数出て、ドイツを孤立化させることが得策なのであろうか。折角、父や母たちが築き上げたEUを無にするのか。祖父や曾祖父の時代の過ちをまた犯すのが人間なのであろうか。自国第一主義は自国の労働者を路上に放り出し、そして戦場へ送り出すことはならないで欲しい。今後、英国が更なる孤立化を起こさぬことを願う。