『50歳まで独身なら「生涯未婚」とは』

『50歳まで独身なら「生涯未婚」とは』<2017年4月10日(月)>
 「昭和のホームドラマには、『もう行かないとな』『思いきって行っちゃいなさい』。親たちは娘をこうせかしたのだ。社人研が先日公表した調査によれば、50歳までに一度も結婚したことがない人の割合を示す『生涯未婚率』は2015年に男で23.37%、女が14.06%と過去最高になったという」。「春秋」(170409)はこれに物申す。結婚年齢や独身率が、この国の未来に与える影響は別として、50歳まで独身なら『生涯未婚』だなんて、昭和ドラマみたいな定義もそろそろやめたらどうか。」
 (JN) 結婚年齢や未婚率は、その数値から何を予測し、国策にとってはどんな影響を与えるのか。一個人にすれば、結婚は出会いであり、そして人生の機会費用の問題となるのか。どちらを選択しても、得るものがあり失うものがある。何を結婚に求めるのか。この問答は永遠のテーマであり、先へ進まなくなる。「春秋」で言いたいのは、価値の多様化の中で、結婚というものを枠の中に押し込めてはならないということであろうか。社会が変化するように人それぞれも日々変化するのであるから、結婚への気持ちも変化する。結婚の適齢期は存在しないのではないか。50歳過ぎても独身を「生涯未婚」とするのは、「人生50年」の時代なら未だしも、人生80年の時代の現在では如何にもおかしな表現である。