『ミサイルのような飛び道具や不条理な暴力で人心をま・・・』

『ミサイルのような飛び道具や不条理な暴力で人心をまとめることはできまい』<2017年4月11日(火)>
 「シリアへの爆撃、北朝鮮の挑発、エジプトでのテロなど重苦しい報が相次ぐ」。「春秋」(170411)は奈良の大仏の経緯から今を思う。「聖武天皇の願いもむなしく、当時は疫病や豪族の反乱が続いた。しかし、民心をひとつにしようとする理想が実現した姿は今の東大寺に確かにみることができよう。聖武帝は造営の際『一本の草、ひとつかみの土でも』と民に援助を請い、心を集めようとした。ミサイルのような飛び道具や不条理な暴力で人心をまとめることはできまい。」
 (JN) 私たちの生存のための行為は敵を抹消することであったし、今もそれが続いている。その行為は、一人一人の命よりも、部族、宗教、国家、民族、王あるいは金等が大事であるという行為である。一番大事な一人一人の命のために存在する組織や財産が、命よりも大事になっている。そして、その組織や財産のために、それぞれがそれぞれの正義を以て敵を生み出し殺し合う。なぜに敵となってしまうのか。互いを信じあうことが永遠にできないのか。神に真の姿を、猿の惑星での人類の神が何であったか。武力で押さえつける行為が続く以上、人類は滅びる運命にあろうか。