『明日から週6日、1日に12時間ずつ働いてもらいたい・・・』

<2016年12月30日(金)>
『明日から週6日、1日に12時間ずつ働いてもらいたい。それでいいかな?(早坂隆著『世界の日本人ジョーク集』)』
 「おとといの記者会見では反省を込めて『人の時間は無限ではない』との言葉が出た。そんな当たり前のことを確認しなくてすむ企業社会を願う」と「天声人語」(161230)は言う。そして、改善を求む。「短めに働き休みも多めに取る欧州に転勤したら、どうなるか。そんな調査が山本勲・黒田祥子著『労働時間の経済分析』にある。日本で週60時間働いていた人の多くが10時間近く労働時間を減らしたという。仕事納めを終え、年末年始の休みの方も多かろう。この1年、心のゆとりを削って働いてこなかったか。振り返る時間も持ちたい。」
 なぜに余計に働かなければならないのか。日本人の働きすぎが指摘されているが、なぜに働きすぎなのであろうか。そして、現場の者に責任負担がかかりすぎ、それに耐えられなくなるほど、職場の責任者は無責任なのであろうか。我々の体の中にはまだ日本の軍国主義精神主義DNAが残っているのであろうか。米国占領下で改革が進められた社会改革は、お仕着せのところがまだしっくりこないのか、未だに矛盾を抱えている。否、明治維新から150年近くなるが、文明開化そして民主化はされていない。私たちが心と身体の自由をまだ得ていないことを気づき、それを求めない限り、労働時間問題は解決をしないのではないか。(JN)