『一時帰郷したとき、故郷の川に身を投げたい衝動に駆られた』

『一時帰郷したとき、故郷の川に身を投げたい衝動に駆られた』
 浪江町役場の住民生活課の窓口だった場所には、いま、「除染及び災害廃棄物等に関する相談窓口」となっている。「ある人は一時帰郷したとき、故郷の川に身を投げたい衝動に駆られた。『家族に負担がかかる』と踏みとどまったが、それから体調を崩してしまったそうだ」。「筆洗」(東京新聞/2016/3/4)は、電力会社の経営者らに問う、「故郷を奪われた人々の声に耳を傾けたことがあるのだろうか。「住民課」の窓口のない役場を見たことがあるのだろうか。」
 電力会社の原発の安全性への自信は、どこから来るのであろうか。福島で起きたことはもう起きないというのか。また異なる事故が起きることはないのか。そんなに自身があるならば、本社ビルや社長宅の中に原発を作ればよい。それとも、自身はないが作り始めたものを今更止められないと言うのか。或いは、犠牲者は出ても良いと考えているのか。そこに地雷があることがわかっていても、安全と称して撤退せず、進行を続けるということか。(JN)