『主権者教育に取り組む先生や生徒のみなさん、模擬選挙の・・・』

『主権者教育に取り組む先生や生徒のみなさん、模擬選挙のテーマとして取り上げてみては』
 「選挙で投票できる年齢が18歳以上に引き下げられることに伴い、模擬選挙などを実施する学校が増えている」ことに、「余録」(毎日新聞/2016/2/1)は、政治への参加意識を高める主権者教育を強調する。「日本サッカー協会は先日、初めて選挙という手順を踏んで新会長を選出した。日本相撲協会は、数々の不祥事を経て公益財団法人として再出発した。幹部らの汚職事件で信用と信頼を失ったFIFAの会長選挙が今月26日にある。主権者教育に取り組む先生や生徒のみなさん、模擬選挙のテーマとして取り上げてみてはどうだろう」と。
 人間は権力を持ちそれが長く続くと、どうもおかしくなる。できれば、同じ人がずっと引き続きしてもらった方が、話は早くスムーズなのだが、不正が生じてしまう。従って、定期的に公平な選挙で人を選ばなければならない。これは、一人であろうと組織であろうと、独裁が続いてはならない。国家や国際組織から地域のコミュニティーまで、主権者はそのことを理解し、選挙に参加せねばならない。投票率が40パーセント程度のこの日本は、まだ主権者をしての意識が乏しい。この選挙権の18歳への引き下げに伴い、是非とも、その意識を持たせる工夫をしてもらいたい。(JN)