『ジェーソン・デー選手や秋山翔吾選手が励みとなる』

ジェーソン・デー選手や秋山翔吾選手が励みとなる』
 「十二歳の時、胃がんで父親を亡くした少年」はやがてプロゴルファーや野球選手となり、少年少女の励みとなろうと、東京新聞「筆洗」(2015年10月9日)は、プロゴルファーのジェーソン・デー選手(27)および埼玉西武ライオンズ秋山翔吾選手を挙げている。「同じ世代、境遇の似た二人の『少年』が努力と母の支えで大きな花を咲かせた」と。
 シンデレラのように、一躍有名人になれないであろうか。生まれ育って行く環境は、生まれた者には選べない。世界は、育ての主体となる者のその経済力、知識、活力等々、スタートから大きな差がある。更に、生まれた者の身体的能力の差もある。その差を乗り越えて、様々な世界の実力者になって行ける者は、そう多くはいないが、極僅かでもいるから励みにもなる。しかし、その励みとなる情報すら得ることのできないものが多くいる。この資本主義の世の中は、富が富を呼び、格差を広げていくようである。そのような世の中で、子供たちに、励みとなる情報を齎すには、日本国内であれば新三本の矢が役に立つのかどうなのか。「希望を生み出す強い経済」、「夢をつむぐ子育て支援」、そして「安心につながる社会保障」を実行してくれれば子どもたちの将来も明るくなる。しかし、これ以上に優先して行くことがあり、実際は票稼ぎのお飾りの矢で、励みにもならないで、スター選手を励みに努力せねばならないか。(JN)