枢機卿たちは法王を探しに世界の果てまで行ったようだ

(日経「春秋」2013/3/15付) 宇宙はいかに生まれたのか。1951年、時のローマ法王ピウス12世が強烈にビッグバンに肩入れする演説を行った。宇宙誕生の瞬間がある、とすれば創造主、つまり神は存在することになる。法王の説くそんな理屈に波紋が広がった。善くも悪くも法王の影響力である。12億人の信者を束ねるカトリック教会のトップの地位はそれだけ重い。その重みを背負う第266代の法王に、アルゼンチンからフランシスコ1世が選ばれた。初の中南米出身者だ。新法王は、さっそく「枢機卿たちは法王を探しに世界の果てまで行ったようだ」と自らのふるさとをユーモラスに紹介したそうだ。ローマのど真ん中に構えるバチカンという名の小宇宙は、醜聞や権力争いの舞台でもある。まずは教会ビッグバンを、と応援するのは門外漢のはしゃぎすぎだろうか。
(JN) ビッグバンは始まりなのだろうか。佐藤理論ではビッグバンの前にインフレーションがあったという。まずは法王のインフレーション?ヨーロッパ以外の法王のがこれから進みビッグバンとなるのであろう。でも、宗教は科学とは別世界であり、信ずる者が救われれば良いのではないか。それよりも、日本人のように都合良く神様を使うのは如何なものか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO52825710V10C13A3MM8000/