「まちのこし」「まちいかし」「まちづかい」「まちそだて」

  • (日経/春秋 2012/6/23付)「まちづくり」と聞いて、何を思い浮かべるだろうか。大がかりな区画整理に、公共施設や道路の新設か。あるいは、地元に根ざした催しの復活や古い建物の再生か。混乱や誤解を避けるためか、市民グループなどで新語を使う例が増えた。「まちのこし」「まちいかし」「まちづかい」「まちそだて」。埋め立て・架橋か景観保全か。対立が続いた広島県福山市の港町、鞆の浦の新道建設で、県が工事計画を撤回する方針を固めた。目的の一つだった渋滞解消には山側にトンネルをつくる代替案を検討するという。構想がそのまま実現したせいで、風情ある街が全国でどれだけ消えただろう。路地や街並み、景観を生かしつつ、架橋推進派が望む防災や誘客も実現する。鞆の浦にはそんな新しい時代のまちいかし、まちそだての先駆例になってほしい。

=>(JN)良いものを残すことにはコストがかかり、生活もしにくくなる。災害にも弱い。そのため、近代開発が進んだ。しかし、気が付いたら、コンクリートだらけの中で働きまた生活を営んでいる。自分はどちらを選ぶべきか。自分の意志と反対の「まちづくり」となったときはどうすればよいのであろうか。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO42928180T20C12A6MM8000/