心配なのは警察の捜査力だ

  • (日経/春秋/2012/6/5付)警視庁捜査一課長のもとに、ある日封書が届いた。江戸川乱歩の「堀越捜査一課長殿」。銀行の現金1千万円を奪った犯人はアパートに逃げ込むと、別人に変身する。総入れ歯をはずし、頬のふくらみと顎の張りをたちどころにそぎ落とした。逮捕されたオウム真理教元幹部、菊地直子容疑者の場合、そうした変装をしていたわけではないようだ。心配なのは警察の捜査力だ。菊地容疑者の居場所がつかめたのは匿名の情報提供のおかげだった。元日未明の別の教団幹部逮捕も、本人の出頭による。「堀越捜査一課長」のように、事件の経緯を犯人から説明されるようになっては、ふがいない。

=>(JN)警察の捜査力というより、警察の面々は何のために自分たちがいるのか、そこから十分な理解をしてもらいたい。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO42213390V00C12A6MM8000/