野球があるかないか。1年にはふたつしか季節がない

  • (日経/春秋)「野球があるかないか。1年にはふたつしか季節がない」。そんな言葉がアメリカにあるそうだ。松井秀喜選手(37)がレイズと契約した。失業中も異国にとどまり重いバットで黙々と打撃練習を続けてきたのも、この人らしい。背番号は決まっていないが、これまで背負ってきた数字へのこだわりは「まったくない」。日本への復帰を考えたことも「ありません」。NHKテレビに教わった、野球の英語には面白い表現。frozen rope(凍った縄)、get a tape!(巻き尺を持ってこい!)。前者はピンと張った縄のごとく強烈なライナー、後者は距離を測るのに巻き尺が要る大ホームラン。松井選手にはもう一度、どちらも期待する。(12・5・3)=>(JN)松井選手には自分としての誇りと日本でプレーしてきた者のとしての誇りがある。だから、アメリカでプレーできなくなった時は野球選手としての終わりであろう。それはともかく、あの打球を早く見たい。

http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE6E3E2E7EBE2E0E2E2E1E2E7E0E2E3E09F9FEAE2E2E2;n=96948D819A938D96E08D8D8D8D8D