従業員の健康問題はとりわけ重い

  • (日経/春秋)鉄道医、人命を預かる鉄道会社にとって、従業員の健康問題はとりわけ重い。だから運転士や車掌の心身状態や適性を、独自の視点で見極める医師が必要なのだという。事故は組織にも深刻なダメージを与えるから、こういう取り組みは危機管理の根本でもあるのだろう。それを思えば関越自動車道で大惨事を引き起こしたバス会社などは、すすんで自滅の道を選んだことになる。交通の担い手が安全を犠牲にして、いったい何を得ようというのか。いかに格安でも乗客をないがしろにしてどうするのか。寝台特急「北陸」と急行「能登」、2年前にこのふたつの夜行列車が消えたのは、使いやすい高速バスに客が移ったのが大きな理由だったという。新しい主役には、ぜひとも相応の安全文化を引き継がなくてはなるまい。(12・5・4)=>(JN)私たち人間にとって一番大事なのは、お互いの命のはずなのになぜ蔑ろにするのか。それよりも、お金という価値が大事なのか。私たちはお互いに助け合い慈しむ、他人ではない生々しい環境を忘れてしまったようだ。これは組織だけでなく、個々人も考えなければならない。社会の所為にはしてはならない皆が認識なければならない、それぞれの責任問題である。

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