■耳あか遺伝子に地域差、長崎の高校生が学会発表(日経)
−耳あかが湿っているか、乾燥しているかは遺伝子のタイプで決まるが、どちらの型の人が多いかは地域によって微妙に違う――。
−長崎県の高校生らが、全国の高校生から集めたつめのDNA分析を基に、長崎大と共同でこんな研究結果をまとめ、東京で開催中の日本人類遺伝学会で15日発表した。
−研究に取り組んだのは県立長崎西高3年の山田賢輔君(18)ら。耳あかは、両親の双方から特定の変異がある耳あか遺伝子を受け継ぐと乾燥型になる。過去の研究から、古くから日本にいた縄文人は変異がなく湿っていたとみられるが、大陸から渡来した弥生人は乾燥型だったとされ、現代の日本人は約8割が乾燥型といわれる。
−山田君らは、地域による違いがあるのかを調べようと計画。長崎西高は理数教育に重点を置く「スーパー・サイエンス・ハイスクール」の指定を文部科学省から受けており、全国のスーパー高校に協力を呼び掛けた。これまでに28道府県の32校から計771人分の高校生のつめを集め、長崎大で遺伝子の型を分析してもらった。
■06年度の育児休業取得率、女性は88%・政府目標超す(日経)
−厚生労働省の調べによると、2006年度の育児休業の取得率は女性が88.5%と03年度の調査(73.1%)を15.4ポイント上回った。大企業を中心に女性が育児休業を取りやすい環境づくりが進み、政府目標(取得率80%)を初めて上回った。一方、男性は0.57%にとどまる。03年度と比べ0.13ポイント上昇したが、依然、政府目標の10%を大きく割り込んでいる。
−取得率を企業規模別にみると、女性は大企業(従業員301人以上)で03年度比13.7ポイント上昇し、94.1%に達した。中小企業(30人以上300人以下)は16.1ポイント上昇の80.2%。企業規模による取得率の差は依然、大きい。
−厚労省は「大企業と中小企業は人員配置にどれだけ余裕があるかなどの点で異なり、育児休業の取りやすさの差につながっている」と分析する。(
■北京最大の繁華街で「日中のお祭り」(日経)