小池さんへの白紙委任状ではなかろう 240708

 七夕の都知事選を終えて『筆洗(240708)』は思う▼<風が吹き吹き笹藪の、笹のささやきききました>-。童謡詩人、金子みすゞの「七夕のころ」▼有権者はこのタイミングでの都政の刷新を望まなかったようである。1期目に小池さんが掲げた公約「七つのゼロ」。大半は実現していないものの、待機児童ゼロなど小池さんの取り組みに対し、今しばらく、見守ってみようという気分もあったのだろう▼小池さんには再度<笹のささやきききました>を教えたくなる。当選したからと独善に走らず、選挙戦で聞いた都民の声や対立候補の意見も大切な「ささやき」として耳を傾けていただきたい。神宮外苑の再開発問題についてもしかりである。都民の書いた願いの短冊。それは小池さんへの白紙委任状ではなかろうて。
 (私は)思う。どの候補も公約は素晴らしい。従って、東京都行政実績8年間は大きい。昨日に述べたように、小池さんには、公約の実行だ。弱者切り捨て、票稼ぎ政策に偏ることなかれ。あなたの好きな緑を大切に。七つのゼロを忘れずに。学歴問題もはっきりさせればいい。カタカナに頼らず、ごまかさず、ていねいに。