米国の政治と社会の行き詰まりを象徴 240703

 米国の老老対決に『(水や空(240702長崎新聞)』は思う▲昭和17年11月生まれの81歳と、同21年6月生まれの78歳▲「うそつき」「史上最悪」の応酬が「議論」と呼べるかどうかはひとまずおく▲優勢を印象づけたのはトランプ氏だったようだ。バイデン氏は弱々しく声がかすれ、討論の途中で言葉が上手く出てこない場面も。小さな言い間違えも多く、退場時には妻の手を借りて演壇を降りた▲バイデン氏の選挙戦継続を危ぶむ声が噴出している。ニューヨーク・タイムズには撤退を促す社説が載ったそうだ。「国のためにレースを降りるべきだ」▲“老老対決”の大統領選は米国の政治と社会の行き詰まりを象徴している…と何度も指摘されている。外野席の日本でも、きちんと不安を感じておきたい。
 (私は)思う。憧れの国はどこへ行ってしまったのか。自分の衰えに気づかぬはだかの老人と自分がウソつきで強欲を売りものにする老人の闘いとは米国はもう先がないのか。この人を指示する者が多くいる米国をどう考えるべきなのか。民主主義を日本に置いていった国の末は、老人だらけの日本の末でもあるのか。