読書メモ 240701

『コンサートホール×オーケストラ 理想の響をもとめて』、豊田泰久、林田直樹、潮博恵、2024年2月、(株)マルテスパブリッシング。
 「ミュンヘン・フィルはできるだけ小さく固まって座るんだ。」
 「ヨーロッパのビッグなオーケストラのように、リハーサルも本番も全部そこでやることで、それが伝統になってああいうアンサンブルを作っていけるんだと思いますけどね。」
 「オーケストラをどう配置するかはとても重要なことなんです。」
 サントリーホールを作る時に、サントリーの関係者が面白い表現をした。残響時間というのはウイスキーのアルコール度数みたいなもの。それより重要なことは、クウォリティー。まろやか、コク・・・・・数字では表せない。
 「『オーケストラの音はドライアイスのように、まず演奏家たちの床に落ちる』と。そのドライアイスの煙はそのまま広がって、床づたいにーカラヤンは実際に手でやってみせたようなんですけどもー『階段を1段1段這いあがって、お客さんの足もとにつたってお客さんの耳にたどり着く』と。」
#ホームグラウンド #配置 #残響時間 #クウォリティー