『decency』

『decency』<2020年11月11日(水)>
 米国の取り戻すべき価値としてバイデン氏やハリス氏の演説に「decency」という言葉を用いている。『春秋(201111)』はこの言葉から、鶴見俊輔を思い出す。それは、加藤典洋さんからであった。戦時期、鶴見がハーバード大学での学位論文作成中に身柄を拘束された。彼は雑居房の便器の蓋を机にして論文を書き上げ、大学は教官を留置場に派遣し論文審査、学位を得た。「米国社会の非情と寛容を胸に刻んだ・・・▼加藤さんは、鶴見の生きざまを思うとき『ディーセンシー(decency)』という言葉がしっくりくる、と語っていた。・・・辞書を引くと『品位』や『良識』といった意味だ。▼鶴見は著作で、『まともであること』と日本語に訳している。・・・まともさを失いつつある世界を泉下の加藤さんならどう評価するのだろう」。
 (JN) 鶴見俊輔氏はこう書いています。日米開戦の知らせを届けてくれた友人より「戦争がはじまった。これからは憎しみあうことことになると思う。しかし、それをこえて、わたしたちのつながりが生きのびることを祈る」。今はどうであろうか。
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