震災とトイレ 240412

 トイレの問題は大災害のたび浮上してきたと『天風録(240411中國新聞)』は語る▲150年余り前、全国各地に郵便ポストができると、公衆トイレと勘違いした人がかなりいたらしい。「郵便箱」を「垂便箱」と▲ポストぐらい公衆トイレがたくさんあればいいのに。能登半島地震の被災地、発生から100日を過ぎても断水が続き、トイレを使えない地域がある▲我慢したり水や食事を減らしたりすると、体調を崩しかねない。業者やボランティアのためにも清潔なトイレが欠かせない▲心強い動きもある。「臭わない仮設トイレ」。用を足すと約400度の蒸気を出して殺菌する。その手もあったかと感心する▲〈備えよう食う寝る出す場所三日分〉〈天災とうんこは急にやって来る〉(横浜市川柳コンテスト)。
 (私は)思う。国はもっと被災地支援に力を入れられないのか。我が国は地震多発の地域であるのに、なぜ被災後の対応が進歩しないのか。なにより、国にそのための省がないのか。政治家は自分たちの票のための裏金作りより、困っている国民に寄り添うことを選べなかったのか。モノづくり、大阪より被災地へ持って行けないのか。考えてほしい。