消えた屋台の灯 240405

 高知市のおまちの屋台の灯が消えたことに『小社会(240404高知新聞社)』は思う。飲み会の最後をラーメンで締めたくなるのはなぜだろう。「締めのラーメン論」がいろいろある。作家の村松友視さんの話が面白い。はしごの歯止めが利かない繁華街からいつ帰るか。仲間内で「帰ろう」は言いにくい。そこで「ラーメンでも食おう」が「帰る儀式」になるのだとか。高知市のおまちの屋台は、そんな存在でもあっただろう。ここで解散という例が多かったのでは。その屋台の灯が、行政の要請を受けて3月末で消えた。そもそも違法状態を黙認されて続いてきた歴史がある。今の時代、福岡・博多のように公的に環境を整えない限り生き抜くのは難しいということか。
 (私は)どうだろうか。やはりラーメン。でも、屋台ではない。私の飲み歩いたところは、もう屋台は消えていた。そんな中、40年ほど前、高知出張の時に屋台でラーメンを食べた記憶がある。そうか、高知も屋台が消えたか。さて、高知の酒のみたちの締めはどうなるのか。繁華街は更にきらめくのか。