#ホタル帰る

『#ホタル帰る』<2021年6月6日(日)>
 政府のコロナ対策分科会の会長は、近く感染状況への影響や対策を独自に提言するという。これに対する政府の見解に『小社会(高知新聞/210606)』は思う。数年前の6月6日の高知新聞「きょうの歴史」に1945年の知覧の特攻隊員宮川三郎軍曹は出撃の前夜。食堂の主人の鳥浜トメさんに「おれ、ホタルになって帰ってくるよ」と言い残す。6日夜9時。わずかに開いた表戸の隙間から1匹のゲンジボタルが店にすーっと。特攻は、創設した軍上層部でさえ「統率の外道」と評した。戦争末期の非合理性、精神論の行き着くところにあった蛍の悲話。東京五輪に専門家が危機感を強めている。ところが、閣僚は「自主的な研究成果の発表と受け止める」と。戦時の指導者と同列に語るつもりはない。ないが、科学を軽視する政治には不安が募るのも確かだ。
 (JN) 「パンデミックの状況で普通なら五輪はやらない」。「尾身先生がおっしゃっているのは医療の問題だと思う。コロナ対応や、一般治療に加え、五輪を開催すると熱中症やケガの治療など二重、三重の負荷がかかることを言っている」。「全く別の地平から見てきた言葉」。政府には論理的で、総合的俯瞰に基づく解釈と説明を求む。
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