パクス・アメリカーナ崩壊 240226

 国内の分断・対立は、米国の世界覇権の後退を招くと『大観小観(240225伊勢新聞)』は米国を思う▼ギボン『ローマ帝国衰亡史』では、ローマの繁栄は新市民となった移民が支えたが、ゲルマン民族などが帝国内部に深く入り込むと、分断と対立が激化してパクス・ローマーナは崩壊した。これは現代の物語だ▼メキシコ国境から国内に入り込んだ不法移民は、NYなどの聖域都市に送られ、治安は悪化の一途。不法移民に寛容なバイデンをトランプは激しく非難▼米国という警察官なき世界では、ウクライナ戦争もイスラエルハマス戦争も終わらない▼バイデンの寛容なリベラルも、トランプの利益追求のみの米国第一主義も、国内問題を解決できなければ、パクス・アメリカーナを崩壊させる。
 (権力を持った年寄りは)自分の命ある限り権力を手放したくない。その先のことは考えていない。米国では、若きリーダーがもう現れないのか。もう、パクスアメリカーナの時代は終わるのか。世界を見回すと、独裁政権に国民はそれと気づかずヒーロー扱い。世界の対立は如何にして終わるのか。終わらないのか。武力バランスか。コミュニケーションか。
*画像は、2024年2月23日の朝日新聞より。