やなせさんの思い 240227

 2月6日のやなせたかしさんの誕生日に『小社会(240206高知新聞)』は思う。1919年に香美市香北町に生まれた。「人のために何ができるかをいつも考えている」「まさにアンパンマンを地でいく人」やなせさんは亡くなる2年半余り前、東日本大震災。90歳を超え、引退の準備をしていた時。被災者の役に立ちたい。一体どうすれば…。たどり着いたのが、引退をやめ「心に傷を負った子供たちを何とか元気づける」だった。アンパンマン入りの激励ポスターを作ったり、歌を作ったりした。震災時、被災地の子どもたちが自然と「アンパンマンのマーチ」を歌うようになった。いまは天国で、能登半島地震の被災地に願いを込めているだろう。子どもたちに愛と勇気が届いてほしいと。
 (ぼくらは)みんな生きている。みんなみんな生きているんだ。友だちなんだ。生きているから何かができる。やなせさんは90歳過ぎてもその心を失わず、私たちを勇気づけた。その私たちは、今何ができるのだろうか。行動できる人は行動しよう。動けない人は先ずは考えてみよう。その考えることが、次につながる。