「組織を挙げて」から「組織を忘れて」へ 231121

 忘年会は曲がり角と『水や空(231120長崎新聞)』は年末を思う▲高度成長期、11月半ばには始めないと年内に“消化”しきれないほどの忘年会ブーム▲その頃には職場単位での旅行、花見、運動会が盛大に行われた。終身雇用制度が根付いたその時代、組織内の親睦や結束の場が求められたらしい▲終身雇用が揺らぐ今、東京商工リサーチの最近の調査によると、全国4700社余りのうち、この冬に忘年会、新年会を予定するのは54%▲主な理由は「抵抗感を示す従業員が増えた」「忘・新年会が労働時間にカウントされる恐れがある」…▲「組織を挙げて」から「組織を忘れて」へ。やや大げさながら、忘年会は曲がり角に来ているらしい。
 (私が)就職したころ、忘年会は若手が幹事役。1980年代はまだインターネットで検索などできなかった。何を使って調べたか? 足と肝臓を使っての事前調査を行ったかな。これも仕事と結構楽しんでいたか? ▲大勢で騒ぐ、喋りまくる。翌日は重い胃袋で出勤。あれで職場の連帯が高まったのか? 少数であろうと大勢であろうと、飲んで食って楽しくなければ虚しい。いまは、騒がず飲み過ぎず、美味しいものを食べたいね。