『長い一日の終わりに同僚と飲み交わすことは、西欧人の目からは「日々の祝賀」』<2018年12月3日(月)>
「外国人の目に映る日本は面白い」。『余録』(181203)は、在留ポルトガル人作家、リカルド・アドルフォさんの「東京は地球より遠く」を紹介し、海外の方々の日本人観を思う。ぎゅう詰めのエレベーター、狭いカプセルホテル、同僚とギョーザやハイボールを楽しみ最終電車に乗り損ね、無礼講の職場忘年会。「日本人にとって平凡でありふれた光景でも、長い一日の終わりに同僚と飲み交わすことは、西欧人の目からは『日々の祝賀』のように新鮮に映るのだそうだ。・・・自分の国の気づかない、忘れている魅力を改めて発見できる楽しさがあるのかもしれない。・・・彼らの目を通してきょうも新たな日本人観が生まれることだろう」。
(JN) ところ変われば、生活のあり方が異なる。同じところでも、時代が変わればまた変化がある。そこに、旅や歴史の面白さがあろうか。また、日本のサラリーマンは職場が生活の中心である。仕事中はもちろん、昼食、退勤後のお付き合い、下手すれば休日も一緒に行動する。家族といる時間より、職場の仲間といる時間の方が長いのではないか。これ自体も、西洋の方々には不思議であろうか。帰り道の仲間との一杯は「日々の祝賀」か。なるほど、自宅では遅い時間に祝賀はできない。これは日本の家庭事情だ。仲間を大事にする日本の精神が日々別れを惜しみ飲み続ける。値段を気にしながらつまみを考え、飲んでは語る。まあ、「日々の祝賀」それも大事だが、自分の家庭と体を大事にしようと考える。