「氷河期」とマンモスの危機 231106

 大学の氷河期を迎える中、マンモス大学トラブルを『小社会(231105高知新聞)』は思う。マンモスの絶滅の原因も絞り込まれつつあるという。国内最大規模を誇るこちらの「マンモス」も存続の危機。アメリカンフットボール部の薬物事件で揺れる日本大。第三者委員会が報告書を公表し「組織統治が機能不全」とその原因を突きつけられた。林真理子理事長、元検事の副学長、部の指導陣がそれぞれ職責を果たさず、情報共有もままならないと指摘。責任逃れの事なかれ主義がまん延し、このままでは「再生できない」と。少子化という「氷河期」を迎え、大学は激しい競争下にある。不祥事が続く体質を改善できないなら、巨大なマンモスとはいえ自然淘汰の波にのまれかねない。
 (私は)日本大学は、マンモスというより、巨大アメーバではないかと思う。死に絶えることなく、細胞分裂を繰り返し、巨大化が続くのではないか。そこには全体をコントロールする中核はない。定まった形なく、組織統治など必要ない。指導部など存在せず、責任は存在しないか。理事長の新たな作品が楽しみである。