『#聴く力』

『#聴く力』<2022年8月31日(水)>
 この人が持ち味とする「聞く力」は? 『滴一滴(220830山陽新聞)』は岸田首相を思う▼「記者ハンドブック」(共同通信社)に同じ用語でも意味や態度で使い分けるとある▼一般的には「聞く」だが、身を入れる態度なら「聴く」を使う。傾聴のイメージが湧く▼この人が持ち味とする「聞く力」は、どちらがふさわしいのかと考えてしまう▼政府は先日、国葬費として約2億5千万円の支出を閣議決定した。参列者数は最大6千人程度の想定で、中曽根康弘元首相の内閣・自民党合同葬の10倍に当たるとか。既に199カ国・地域に国葬関係の通知を出した▼手際よく見えるが、国会での議論が抜け落ちている。与野党で合意した閉会中審査も実現していない▼国葬を決断した首相の国会説明がなければ国民の疑問は晴れないだろう。ここは一つ、あまたの声に「聴く力」を発揮する場面では。
 (私は)聞きたい。首相がなぜそのことをしたいのか▼やっと、本日の記者会見で、「聞く力」の雰囲気を出している。テレビ中継の閉会中審査に応じると▼世論を後追いする「聞く力」である。野党との攻防とともに、後方の党内の統制が肝心だ。執行することへの趣旨をしっかりと説明できるように。テレビ中継、楽しみにしていますよ。
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