『#そのプロセスにこそ大切』<2023年3月20日（月）>
「ブラタモリ」。この番組に『小社会(230319高知新聞)』はブラブラに思う。プロデューサー尾関憲一さんは著書「時代をつかむ！ブラブラ仕事術」に飾ることなく自身の体験をつづっている。情報が次々入る時代。早く早くと「近道」を指南する情報もあふれる。尾関さんは立ち止まる。番組ではタモリさんらが小首をかしげ、ああだこうだと言いながら、ゆっくり行く。自分で見つける、自分で気づく。ロケ地の人々への感謝の思いも強い。入念に下調べし台本はきっちりつくるが、タモリさんらには見せない。面白さは想定外から生まれる。若い頃、リポートをつくるのにデスクに台本を散々書き直された挙げ句、言われた。「台本通りに撮ってくるなよ」。多くの仕事にも通じそうないい逸話である。
（私は）土曜日の夕食後の一時、ブラブラを楽しむ。タモリと一緒になって、問題に取り組む。「！」、「なるほど」、「オッ、タモリと同じだ」。30分ほどすると、歩いていない私は眠くなり、番組の後半をよく覚えていないことがある。さて、わたしは新宿をブラブラして考えるか。
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