『#生誕８４年』<2022年1月27日(木)>
あすが２５回忌に当たる故石ノ森章太郎さんに『河北春秋(220127)』は思う。石ノ森さんは作詞家としての顔も持つ。手掛けたのは７０余り▼『サイボーグ００９』の『誰がために』は人気曲の一つ▼クラシック音楽への造詣が深かったという。ベートーベンの伝記に感動し石森小の音楽室にあった肖像画に見入った。移り住んだ東京・トキワ荘の自室にはベートーベンのデス・マスク。原稿料はレコードや本につぎ込んだ▼「眩しい程の光があり、その影もあって、トキワ荘の数年はワタシにとっては青春そのものであった。青春とは、苦悩すらも人生の豊饒さに変えてしまう一瞬、なのである」。亡くなる前年の『石ノ森萬画館』に記した▼「我らをねらう黒い影 世界の平和を守るため」。輝くマシンが疾走するあの歌も石ノ森さん作詞。来年公開の『シン・仮面ライダー』で復活するようだ。生誕８４年。多くのキャラクターとともに歌も生きる。
（私には）あの頭がベートーベンみたいに思える石ノ森さん、もう25回忌ですか。作品はそうするともっと昔、仮面ライダー、ロボコン、サイボーグ009、佐武と市捕物控、人造人間キカイダー、秘密戦隊ゴレンジャー等々、自分の時代から子どもたちの時代まで楽しませた。感謝を込めて、明日は、ベートーベンで偲びます。
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